クオーツ式時計の寿命

機械式時計と比べると寿命は長くない

クォーツ時計は機械式時計と比べると寿命が短いといわれています。その理由として挙げられるのが、電子部品を組み込んでいるという点です。家電を使っていて突然壊れてしまった経験を持つ人は多いでしょう。こうしたケースは、部品や電子回路が劣化したことによる故障がほとんどです。電気が流れることでどうしても負荷がかかり、劣化して壊れてしまいます。
壊れたら修理すればいいのではないかという人もいるかもしれませんが、腕時計に入っているような小さな部品や回路を修理するのはほとんど不可能であり、壊れたら交換するしかありません。ただ、問題は壊れた時点で修理部品がメーカーに存在しているかという点で、発売して間もないクォーツ時計ならともかく、何十年も前に生産が終わっている時計だと難しいでしょう。

少しでも長持ちさせるにはメンテナンスが大事

では、具体的にクォーツ時計の平均寿命はどれぐらいなのかというと、だいたい10年から20年と考えておくといいのではないでしょうか。ただ、しっかりとメンテナンスをすることでこの寿命を延ばすことは可能です。たとえば、腕時計であれば使ったあとにしっかりとから拭きをする間は大事でしょう。
夏場に時計をはめると汗が表面についてしまい、最終的に内部に入り込んで電子回路が腐食する原因となることがあります。したがって、表面を拭くだけでも時計を長持ちさせる効果があるのです。
また、電池が切れた状態をそのまま放置するのはやめましょう。というのは、電池から液漏れする可能性があるからです。液漏れすればやはり電子回路や部品が腐食する原因となります。