機械式時計の人気の秘密
手間をかけて共に時を刻む
高級時計と聞いてイメージするブランドがいくつかあると思います。みなさんがイメージするブランドの多くが作っているのは、機械式時計だということをご存知ですか。機械式時計はゼンマイを巻き上げて使います。腕の振りでゼンマイが巻き上がる自動巻と、リューズを操作してゼンマイを巻く手巻があります。そのため、2、3日間使わずに家に置いたままにしておくと止まってしまいます。さらに、定期的に分解掃除をお願いしてメンテナンスをします。つまり、高級時計を身につけるには、時計に対して手間をかけることが必要になってきます。それは面倒だなぁと思われましたか。手間をかける程、時計に愛着がわき大事に扱うことで長く使用できますし、機械式時計を身につけていることが誇らしく思えます。
歴史、伝統を身につける
みなさんがイメージした高級時計のブランドには長い歴史があります。特にヨーロッパのブランドは1800年代に誕生しており、昔からの技術やデザインなどの伝統を引き継ぎながら発展してきました。つまり、新しく発表されたデザインであっても、そのブランドの伝統が機械式時計には詰まっています。1つの時計の背景には、200年近い歴史があり技術者やデザイナーの思いが込められている奥深さを感じます。現在では、電池式の腕時計も普及しているので子供でも腕時計を身につけていますが、時計の歴史を辿ると、機械式時計は富裕層にしか所有することができず特別なことでした。その特別感は今でも残っており、機械式時計はステータスシンボルとして考えられています。